よくあるお困りごと　金具の錆（さび）:ほりおの”お洗濯”日記

よくあるお困りごと　金具の錆（さび）

2021年10月26日

今回はお仏壇の錆（さび）直しのご依頼です。
お仏壇の金具には主に銅や真鍮が使われています。銅や真鍮をはじめとする金属は水分や塩分に反応し緑青（ろくしょう）、青錆（あおさび）と呼ばれる錆を発生させることがあります。10円玉などでよく見かけませんか？
お仏壇の金具ではこのように緑青がでます

お仏壇の設置場所の湿気が原因ということもありますが、湿気が原因であれば他の金具も錆びててもいいはず

ということは、木地に原因があると考えられます！
木材の輸送では、船に乗せず海に浮かべて運ぶことがあります。また水中貯木やアク抜きなど様々な場面で木材は海水に浸り、それらの理由から、木材に塩分が含まれることがあるのです。
金具をとめる釘が木材の中の塩分により錆び、その釘の錆が金具へと侵食していくのです

金具は仏壇から取り外し、金メッキ加工を施し

新しい釘で打ち直します emotion07

が

それでは根本的な解決とはなりません

そこで『ダボ埋め』です。

元あった釘穴に大きめの穴を空け、

そこに塩分の含まれていないよく乾いた木を埋め込みます。

そうすることで新たに打った釘が塩分に侵されないようにします。

ダボは金具の位置からはみ出さないように穴を開け、

金具の当たらない場所の塗装を傷つけないように整えます。

あとはここに金メッキ加工からかえってきた金具を打ち直すだけ

ただ交換したり補修するだけでなく原因を追究し根本からお直しをしていきます。
ご家庭のお仏壇、お仏具で気になる箇所がありましたら早めの対処・ご相談をお願いします。

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Posted by お仏壇洗濯　ほりお at 09:00│Comments(0)

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